正中矢状面分析器 SHILLA Ⅰ
正中矢状面分析器 SHILLA Ⅰ
機構的には、基底盤と前後・左右・上下に移動、固定できる4本の羅針を備えた上盤で構成され、開閉する構造をもつ100×50×80mmのボックス型のものです。
基底盤には幅3.5mmの正中溝が、上盤には幅3.0mmの正中溝を持つ固定性の縦梁とそれと直交し移動性の横梁とが組み込まれています。縦梁いは、前後的に正中溝に沿って移動・固定できる2本の正中線評価針が存在します。横梁には、左右的に移動・固定できる2本の水平位評価羅針があり、4本の羅針はそれぞれストッパーにより高径が調整・固定できるようになっています。
SHILLA Ⅰを用いた正中矢状面分析
有歯・無歯に関係なく水平基準として、左右同高性に最も安定度の高い口蓋骨水平盤(第2大臼歯遠心相当部)の正中線から約12mmの位置(SHILLAⅠの横梁に左右的に各1本ずつある水平位置評価羅針を正中に最も近づけた位置)に水平位評価羅針を固定し、羅針先端が口蓋骨水平盤に接触するまで下ろし、2本の羅針が同じ長さになるように模型の正中を保った状態で模型の高さ的位置を調整します。
SHILLA Ⅰを用いた正中矢状面分析
模型前面と後面に正中評価羅針を用いて正中線を延長した正中矢状軸船を印記します。すなわち、この正中矢状軸線を結んでできる平面が正中矢状面です。
SHILLA Ⅰを用いた正中矢状面分析
測定した口蓋骨水平盤の位置を保つために両側ハムラノッチ部をサポートとして使用するために測定を行う。
左右どちらかの高い方を低いハムラノッチ部に合せて模型を削り両側の高さを合わせる。