咬合平面板診断・設定器具 SHILLA Ⅱ

    SHILLA Ⅱ

    盤部

    SILLAⅡの本体は、台形(約8.5~5.0×7.0mm)の盤で、正中線のほか、それを中心に左右各6本、前後的に7本の歯列ガイド・ラインが刻印され、 有歯顎・無歯顎を問わず、歯列の診査・診断、構築、人工歯排列に際し、正中、ならびに則方的かつ前後的左右対称のガイドとなります。
    SILLAⅡの盤の高さは、最低値で49mm、最高で60mmの上下昇降調節・固定機構をもちます。また、矢状傾斜±30°の傾斜可変・固定機構を備えます。
    また、矢状的正中調節・固定気候を持ち、咬合器の正中矢状面に対し、SILLAⅡの正状面を確実に合致させるための調整機構です。
    以上の調節・固定機能により、盤の高さ、矢状傾斜を著説することができ、前歯部歯軸の垂直性・左右同高性、矢状傾斜性といった空間的位置を咬合器上で具現化することが可能となり、 歯列に対する垂直的、側方的、前後的位置の診査・診断、構築に対して有効働くこととなり、機能・審美的な咀嚼器構築に対し奏功します。


    正中指導羅針と水平基準点指示バー

    SILLAⅡ盤上の正中溝に沿って前後位置、垂直高径の調節・固定が可能な前後2本の正中歯道羅針を備えます。
    この2本の羅針は、正中矢状面分析基部SILLAⅠにより正中矢状面が分析記録された上顎模型、あるいはエステティク・フェイス・ボウに記録された上顎模型に対し、 咬合器付着に際し正中矢状基準点を支持するものとして活用されます。
    また、上顎模型の水平基準点を指示するために用いられる高さ7mmと12mmの2種類の水平基準点指示バーを備えます。


     

    ABE007咬合器への装着

    SHILLA Ⅱ

    咬合器下弓にSHILLAⅡを付着します。次に、矢状的正中調節・固定機構により咬合器の正中矢状面 に対し、SHILLAⅡの正中矢状面を確実に合致させます。


     

    SHILA Ⅰで診断した上顎模型の付着位置設定

    SHILLA Ⅱ

    前方における咬合平面通過位置がSILLAⅡの盤の高さになるように、前方の正中指導羅針の高さを調節します。前方における咬合平面通過位置は、 上唇下縁の高さとの関係での審美的判断や中切歯切縁の位置は口腔前庭溝から22mmといった統計値を活用します。


     

    位置設定が完了した模型の石膏付着

    SHILLA Ⅱ

    位置設定が完了した上顎模型に対し、咬合器上弓のインサイザル・ポール の長さを0セットした状態でセントリック・ラッチを掛け、石膏付着を行います。


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